前回の記事で「褒め方も大事かな~」みたいなことを書きまして、
今回はそれをもう少し掘り下げてお話しします。
自己肯定感や自己重要感のために「褒めて育てよう」という教え?もあるけれど、
その「褒め方」が非常に重要だと個人的には思っていて、
すごく大切なことだからぜひたくさんの人に読んで欲しい!
教育とは見ての通り、
「教」と「育」という文字で成り立っているのだけど、
「教」はティーチング、
「育」はコーチングの意味があって、
その2つが合わさって初めて教育となる。
ティーチングは相手のわからないこと知らないことを教えてあげる。
それはわかりやすいよね。
コーチングは相手が自発的に、自分から、それを行えるように導くこと。
今回のテーマ「褒め」は、まさにこのコーチングに属するものなの。
コーチングの中に
「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」というものがあって、
主語があなたか私か、という違いなんだけど。
褒めるときの「YOUメッセージ」はこんな感じ。
「えらいね!」
「すばらしい!」
「やればできるじゃないか!」
「あなたは◎◎だね!」
本当によく使われる褒め言葉ばかりです。
大人から子供へ、先生から生徒へ、上司から部下へ、
この言葉が使われても違和感はありません。
では逆はどうでしょうか?
子供から大人へ、生徒から先生へ、部下から上司へ。
「やればできるじゃないか!」
「えらいね!」
なんと上から目線なことでしょう。
そう、「YOUメッセージ」は「評価」に値するのです。
また主語が相手のため、相手はその評価を拒否することができます。
「えぇ・・・別に大したことないよ・・・」
「別に褒められたくてやっているわけじゃないよ・・・」
相手にとって必ずしもその「褒め」がマッチするとは限りません。
では「Iメッセージ」はどうでしょう?
「◎◎してくれて、私は嬉しい」
「あなたが◎◎だから、私は助かっているよ」
主語が私、私がそれをどう感じているか、に焦点があたっています。
これは評価ではありません。
相手も私が感じていることについて、拒否する権利もありません。
だから私は子供を「えらいね~!」と褒めるのは好きではありません。
子供をはなから下に見ているのと一緒です。
子供の内発的モチベーションを爆発させるには、
褒め方、自信の持たせ方も非常に重要なのです。
次回は私が講師時代に実践してきた褒め方②もご紹介しますね!