人と教育

こどもは人の基本

褒め方①(YOUメッセージとIメッセージ)

前回の記事で「褒め方も大事かな~」みたいなことを書きまして、

今回はそれをもう少し掘り下げてお話しします。

 

自己肯定感や自己重要感のために「褒めて育てよう」という教え?もあるけれど、

その「褒め方」が非常に重要だと個人的には思っていて、

すごく大切なことだからぜひたくさんの人に読んで欲しい!

 

教育とは見ての通り、

「教」と「育」という文字で成り立っているのだけど、

「教」はティーチング、

「育」はコーチングの意味があって、

その2つが合わさって初めて教育となる。

 

ティーチングは相手のわからないこと知らないことを教えてあげる。

それはわかりやすいよね。

 

コーチングは相手が自発的に、自分から、それを行えるように導くこと。

今回のテーマ「褒め」は、まさにこのコーチングに属するものなの。

 

コーチングの中に

「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」というものがあって、

主語があなたか私か、という違いなんだけど。

 

褒めるときの「YOUメッセージ」はこんな感じ。

「えらいね!」

「すばらしい!」

「やればできるじゃないか!」

「あなたは◎◎だね!」

 

本当によく使われる褒め言葉ばかりです。

大人から子供へ、先生から生徒へ、上司から部下へ、

この言葉が使われても違和感はありません。

 

では逆はどうでしょうか?

子供から大人へ、生徒から先生へ、部下から上司へ。

「やればできるじゃないか!」

「えらいね!」

なんと上から目線なことでしょう。

 

そう、「YOUメッセージ」は「評価」に値するのです。

 

また主語が相手のため、相手はその評価を拒否することができます。

「えぇ・・・別に大したことないよ・・・」

「別に褒められたくてやっているわけじゃないよ・・・」

相手にとって必ずしもその「褒め」がマッチするとは限りません。

 

では「Iメッセージ」はどうでしょう?

 

「◎◎してくれて、私は嬉しい」

「あなたが◎◎だから、私は助かっているよ」

 

主語が私、私がそれをどう感じているか、に焦点があたっています。

 

これは評価ではありません。

相手も私が感じていることについて、拒否する権利もありません。

 

だから私は子供を「えらいね~!」と褒めるのは好きではありません。

子供をはなから下に見ているのと一緒です。

 

子供の内発的モチベーションを爆発させるには、

褒め方、自信の持たせ方も非常に重要なのです。

 

次回は私が講師時代に実践してきた褒め方②もご紹介しますね!